目覚まし三つのおかげで、寝坊することなく起きられた。
しばらくボーっとしてから、支度をはじめた。
テレビをつけたら、天気予報をしていて、
関西の天気は雨だった。
家に帰ったら、雨なんかなと思った。
忘れ物がないか、しっかり確認して、部屋を出た。
チェックアウトして、駅にむかう。
旅行者の僕と、仕事に行く人たちとの、
雰囲気の違いを感じる。
僕は、旅行中でパァーっとしてるけど、
出勤中の人は、せかせかしてる。
駅のお土産屋さんで、おみやげの追加買いをして、
電車に乗り込んだ。
車窓から、北陸の風景を眺めながら、
新潟の町を歩いて気づいたことを、頭のなかで、
まとめた。
・新潟には、新潟の訛りがあると思って、
人の話を聞いていたけれど、ぜんぜんなかった。
ときどき関西弁の発音もあって、
なぜだろうと思った。
・新潟の歩行者は、信号をしっかり守っていた。
右を見ても、左を見ても、車がきてないのに、
赤信号を待っていた。
関西で、そういう状況なら、渡る人はいる。
僕もそうだったりして。
・長崎でもそうだったんだけど、
なんで駅前に、ネットカフェがないのか。
新潟の駅前には、いろいろお店があるのに、
ネットカフェがない。
郊外まで行かないとないのだ。
何か理由があるのかな。
・新潟と言えば、新潟港があって、ロシアと交流があり、
ロシア人が町にいそうなイメージを持っていたが、
まったくそれはなかった。
・新潟の平野は、とても広かった。
北海道に次ぐ二位の、米の生産高っていうのは、
そういうことかとわかった。
他の地域は、山と海の間に、すこし平野があるだけやもんな。
・新潟の商店街の中にあったローソンは、
アルビレックス新潟を応援するため、オレンジ色をしていた。
青色のローソンしか見たことなかったので、
オレンジ色のローソンは、新鮮だった。
アルビレックス新潟のチームカラーは、オレンジなのだ。
・ほどよい都市で、とても暮らしやすそうに見えた。
でも、雪が降りつもる季節にくると、
大変そうだなーと、違う風に見えるかもしれん。
などなどと、
町を歩いていて、思っていたのだ。
ガタンゴトン、ガタンゴトンと、
電車が、滋賀県に入ると、関西の空気を感じた。
新潟がパステルカラーのイラストならば、
関西は、油絵のようだ。
色が濃くて、ゴテゴテしてるのだ。
家に着いたら、お風呂に入って、さっさと寝た。
 
「新潟に何しに行ってきたん?」と、
リノコーさんに訊かれて、
「町歩き」
と答えたら、そういうのに興味がないらしく、
理解してくれなかった。
でも、
僕は町の様子を見て歩くのが、おもしろいと思うので、
かまわないのだ。
と、いうわけで、新潟旅行の二日目の話。
朝は、目覚ましをかけなくても、
九時ぐらいに、目が覚めるだろうと思っていたら、
寝坊してしまって、起きたのが、
十時十五分くらいだった。
チェックアウトが十一時なので、
いそいで出発の支度をした。
旅行出発の前日の夕方に、新潟に行こうと決めたので、
情報収集ができておらず、
名所や名物がまったくわからない。
ホテルを出たけど、さてどこに行こうかな。
昨日買った、ガイドブックを見て、
市街が一望できるレインボータワーに向かうことにした。
バスセンタービルって建物に、タワーがある。
一階部分は、バスターミナルになっていた。
タワーからの眺めは、
新潟の市街の様子がよくわかって、よかった。
高い建物がないから、新潟の平野が、
ずっーと遠くまで見られた。
万代町をぶらぶらし、古町に向かって歩いた。
途中で、信濃川にかかる橋を渡った。
古町には、味のある商店街があって、歩いていて、
楽しかった。
八百屋がやけに多かった。
人通りの少ない方へ行くと、商売やっていけてるのかなと、
思うようなセレクトショップが、
ずーっと並んでいた。
昭和の初期に建てられたような、
外壁が木の民家が、ぽつりぽつりと残っていて、
興味深かった。
ええ味の散髪屋さんとか、レトロな喫茶店とか、
あちこちにあって、たまらんかった。
ネクスト21という高層ビルがあって、
最上階が展望室になっていたので、登ることにした。
ここからの景色もよかった。
お腹が空いたので、展望室にあったレストランに入った。
パンを食べるのに、オリーブオイルが出てきた。
バターとかジャムでしか食べたことないので、
オリーブオイルをつけて食べるのは、はじめてやった。
とても感じのよいお店だった。
ビルを降りると、次は海岸を目指して、北に歩いた。
途中、徳川時代からの花町があって、
夜のお店がたくさん並んでいる所を歩いた。
昼間なので、色気のない雰囲気。
新潟は、たくさん雪が降るからかわからないけれど、
歩道に植えてある木が、柳だった。
柳だと雪が積もっても、
しなるから大丈夫なんじゃないかな。
柳がある街は、風情があって、よいと思った。
雪が降らない県でも、街路樹に柳を植えるのは、
いいんじゃないのかと思った。
海まで出ると、新潟港を見るために、
砂浜を東へと歩いた。
マリンピア日本海という水族館があったけど、
時間がかかるので、入らなかった。
地図を見ずに歩いていたので、路をくねくねと、
まがりながら勘で、港へと向かった。
港まで歩くのが面倒になったので、朱鷺メッセという、
高層ビルの展望室に上がって、
新潟港を眺めた。
満足したところで、万代町の方へと南下した。
お土産を買うために、
駅に行った。
いろいろ買って、ホテルへと戻った。
荷物を置いて、晩飯を食べに行った。
せっかく新潟に来たので、新潟の海の幸を食べようと思い、
寿司屋さんに入った。
はじめて一人で、回らない寿司屋さんに入った。
寿司を食べながら、日本酒を飲んだ。
とってもおいしかった。
酔っ払って、ホテルに帰った。
風呂に入って、すこし休憩したら、酔いが醒めてきたので、
また外へ出かけた。
ネットカフェに行きたかったのだけど、
ホテルのフロントの人に訊いたら、
駅近くにはなくて、郊外まで行かないとないらしかった。
なんで駅前にネットカフェがないのだろう。
深夜二時くらいの駅周辺をぶらぶらした。
ホテルに戻ってくると、
目覚まし時計を三つセットして、眠りについた。
 
チープなトリップをする者の味方、
ジェイアールの青春切符をつかって、新潟に行ってきた。
早朝に家を出て、始発の電車に乗り、
ひたすら北上する。
米原をすぎ、敦賀をすぎ、福井をすぎ、金沢をすぎ、
富山をすぎ……。
乗り換えで、直江津行きの電車があるはずなのに、
柿崎行きの電車しかなかった。
なぜかなと思いつつ、それに乗った。
柿崎駅に着いたら、なぜなんかわかった。
地震のせいで、柿崎駅と柏崎駅の間が不通になっていたのだ。
ジェイアールが代行バスを出していたので、
それに乗って、柏崎駅まで行った。
バスからの車窓で、地震の被害を受けた家が見えた。
柏崎駅に着くと長岡行きの電車に乗り、
長岡をすぎ、やっとのこさ新潟駅に到着。
夕方の七時くらいに着いた。
駅ちかくのホテルにチェックインして、ちょいと休憩して、
街へとくりだした。
駅前の繁華街をうろうろ。
本屋さんに入って、ガイドブックを買った。
晩ごはんを食べようと思って、
一人でも入りやすい店を探すねんけど、
なかなか見つけられなくて、
腹が減ってて、もうどこでもええわと思って、
どこにでもある「すき家」で、キムチ牛丼を食べた。
ぜんぜん新潟に来た意味のない食事をしてしまった。
これはいかんと思い、
ラーメン屋さんがあったので、
ご当地ラーメンを食べて、新潟を感じようと思って、
店に入った。
辛いラーメンを頼んだら、辛さを三段階から選べる、
というので、真ん中の段階にした。
ラーメンがきて、食べていたら、最初はいい感じやったけど、
途中で辛くて辛くて、ヒーヒー言いながら、
水を飲んで食べた。
おなかいっぱいになって店を出た。
その後、新潟駅内にある土産物屋さんで、
どんなのがあるんかなと、見てまわった。
米どころなので、お米をつかった商品、
おかき、かきピーと、あと、
笹だんごがいろんな種類、並んでた。
帰る時に買おう。
ホテルに戻る前に、コンビニに寄って、
お菓子とジュースを買った。
部屋に戻ると、テレビで世界陸上をつけて、
ベッドの上でガイドブックをひろげて、
どこいこうかなと調べた。
眠たくなってきたので、お風呂に入って寝た。
 

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