藪の中
2006年6月20日テレビを観ていると、いつの間にか、
腕を蚊に刺されていた。
痒いなと思って、かいていると、
血を吸って、大きくお腹をふくらませた蚊が、
目の前を通った。
こいつだなと思って、パチンと両手で叩いたが、
すばやい動きで逃げられた。
蚊は、少し開いていた網戸の隙間から、
外へ飛んでいった。
逃がすものかと、殺虫スプレーを持って追いかけた。
しばらく走っていると、
あちこちから蚊がとんできた。
蚊の大群は、竹やぶへと消えていった。
ここがやつらのすみかだなと思って、
殺虫スプレーをかまえて、竹やぶに入った。
すると蚊は、どこかいなくなっていて、
かわりに人がいた。
なんでこんな所に人がいるんだろう、
おかしいなと思いつつ、
「すいません。ここに蚊の群れが来なかったですか?」
と尋ねた。
するとその人は、
「どこにいると思う?」
と逆に質問してきた。
「さぁ、どこでしょう」
と僕が首をかしげると、
「ここにいるっ!」と言って、
グハーッと大きく口を開けた。
「は?」
と僕があっけにとられていると、
何万匹という蚊が、
その人の口の中から飛び出してきた。
そして、僕に襲い掛かってきた。
「うわーっ」
僕はとっさに殺虫スプレーを噴射した。
蚊を次から次に、やっつけた。
「や、やめてくれ〜!」
蚊を吐き出した人は、泣き叫んだ。
「あんた何者だ?」
と尋ねると、
「わたしは吸血鬼なんだ」と言った。
どうやら、蚊に血を吸ってきてもらうらしかった。
世界中にいる蚊は、
すべて吸血鬼のために働いているそうだ。
人間から直接、血を吸うのは、
えげつないって事で、そういう方法にしてるんだって。
世の中には、知らないことばっかりだ。
腕を蚊に刺されていた。
痒いなと思って、かいていると、
血を吸って、大きくお腹をふくらませた蚊が、
目の前を通った。
こいつだなと思って、パチンと両手で叩いたが、
すばやい動きで逃げられた。
蚊は、少し開いていた網戸の隙間から、
外へ飛んでいった。
逃がすものかと、殺虫スプレーを持って追いかけた。
しばらく走っていると、
あちこちから蚊がとんできた。
蚊の大群は、竹やぶへと消えていった。
ここがやつらのすみかだなと思って、
殺虫スプレーをかまえて、竹やぶに入った。
すると蚊は、どこかいなくなっていて、
かわりに人がいた。
なんでこんな所に人がいるんだろう、
おかしいなと思いつつ、
「すいません。ここに蚊の群れが来なかったですか?」
と尋ねた。
するとその人は、
「どこにいると思う?」
と逆に質問してきた。
「さぁ、どこでしょう」
と僕が首をかしげると、
「ここにいるっ!」と言って、
グハーッと大きく口を開けた。
「は?」
と僕があっけにとられていると、
何万匹という蚊が、
その人の口の中から飛び出してきた。
そして、僕に襲い掛かってきた。
「うわーっ」
僕はとっさに殺虫スプレーを噴射した。
蚊を次から次に、やっつけた。
「や、やめてくれ〜!」
蚊を吐き出した人は、泣き叫んだ。
「あんた何者だ?」
と尋ねると、
「わたしは吸血鬼なんだ」と言った。
どうやら、蚊に血を吸ってきてもらうらしかった。
世界中にいる蚊は、
すべて吸血鬼のために働いているそうだ。
人間から直接、血を吸うのは、
えげつないって事で、そういう方法にしてるんだって。
世の中には、知らないことばっかりだ。
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