虫day。

2005年8月15日
午前。
僕がGの近くに行くと、S子さんが、
「いいとこに来たぁ〜」っと微笑みながら言った。
「ん? なんですか?」と尋ねると、
「虫がいるん」と、窓の方を指差して言った。
どんな虫がいるんやろうと思って、窓のサッシのとこを見ると、
アシナガバチがひっくりかえっていた。
「死んでますよー」と言うと、
「えっ、動いてたのにー」と言わはった。
「なんか紙はないですか?」と言うと、
S子さんが、紙と定規を持ってきはった。
僕は紙だけを受け取った。
そしたら、S子さんが、「これ」と定規を差し出した。
「ん?」ってリアクションすると、
「これでパチーンて、ハチを」と言いながら、
定規を振る動作をした。
僕は、「もう死んでるから大丈夫ですよ」って言った。
ハチを紙でつまんで、クシャクシャにまるめて、
ゴミ箱にポイした。

昼過ぎ。
K置き場にいてると、
「きゃー、ゴキブリ!」っとH子さんが叫んだ。
声のする方を見ると、
H子さんが、ゴキブリから逃げていってた。
ゴキブリって、そこまでキモチワルイもんかなーと思った。
床を見てみると、ゴキブリがひっくり返ってて、
足をバタバタさせていた。
キッチンペーパーを数枚とってきて、
ゴキブリをつまんで、クシャクシャとまるめて、
ゴミ箱にポイした。
そしたら、H子さんが戻ってきて、
「なんで先にゴキブリ片付けといてくれへんだんですか!?」
って、半ギレで言ってきた。
「え! ゴキブリに気付いたのは、
H子さんが叫んだのを聞いてからですよ!」と僕は言った。
僕が悪いみたいに言ったので、少し不愉快になった。

夕方。
Hさんの息子さんが遊びに来ていた。
5才くらいの子供。
その子が僕に「これ見て」と言って、包み紙を渡してきた。
『サソリの標本』と表に書いてる。
近くにいた女の子が、「こわいで」と言った。
サソリの標本ごときで俺がこわがるかいなって思った。
どんなサソリが入っているんやろうって、
ワクワクしながら、包みを広げようとしたら、
バタバタバターっと紙の中で、何かが動いた。
何か生き物が入っとる!!!
「うおー! うひゃひゃ」っと僕は驚いた。
でも、バタバタバターって動きが、短調なリズムやったので、
おかしいなと思った。
虫だったら、もっと変化あるリズムで、動くと思った。
紙を全部広げたら、
輪ゴムがあって、それに硬い紙が結びつけられていた。
ねじってある輪ゴムが、紙を回転させていたのだ。
包み紙の中で、それがバタバタバターっと動いて、
まるで生き物が入ってるかのような感触を作り出していたのだ。
単純で、安い仕掛けだというのに、
完全に騙されたので、かなり悔しくなった。
他の女の子も、そのいたずらされていたので、
O子さんに、「O子さんは、どんなリアクションしました?」
と訊いたら、
「びっくりして、バァッって紙を捨てたわ」って言わった。
僕は、
「紙を手から離さなかったぶん、僕の勝ちですね」と、
冗談で言った。

今日は、虫と縁があった。
 

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