朝の6時くらいに、目が覚めた。
なぜか旅行中は、睡眠時間が短くても平気だ。
今日は、松江市内を観光する。
まず最初に、島根県立博物館に行く事にした。
松江駅から、主要観光スポットを巡るバスが出ているので、
それを利用する。
『まつえウォーカー』という周遊バスだ。
1回乗車で100円なんだけど、3回以上乗車するだろうから、
300円の1日乗車券を、一畑交通営業所で購入した。
バスが来る時間まで、余裕があったので、駅周辺を歩く。
まだ朝なので、お店屋さんは、開店準備をしている。
おもしろいもんはないかなーっと、歩きまわる。
バスの時間が近づいてきたので、バス停へ行く。
天気予報で台風が接近中とあったが、雨は降っていない。
バスに乗車。
松江大橋をちょっと過ぎた、大橋北詰で降りた。
観光客向けにつくられた、商業施設を見ながら、博物館へと歩く。
博物館に入り、券売機で200円のチケットを買う。
チケットを持って、展示フロアへ。
入り口に、もぎりのお姉さんが2人いた。
どっちのお姉さんに、チケットを渡そうか迷った。
チケットを、右の人に渡すと見せかけて、左の人に渡したら、
右の人が不満そうな表情をした。
まぎらわしい事して、ごめんなさい。
博物館には、島根県で出土した石器や、青銅器や、銅鐸などが、
展示されていた。
ワンフロアだけで、展示物が少なかったので、少々物足りない印象。
博物館の次は、小泉八雲の旧居へ。
松江城のお堀沿いの道を歩いてゆく。
小泉八雲の旧居は、とってもいい家だった。
こういう情緒がある、日本家屋に住んでみたいと思った。
小泉八雲旧居を出て、隣の小泉八雲記念館に行ったら、
『台風のため本日休館』と、張り紙がしてあった。
風は少し吹いているけど、雨はまだ降ってないし、
どういう事やねん!こんなくらいで休館するなんて、へタレめ!
と、ちょっとイラついた。
腹が減ったので、八雲庵って所で、そばを食べる。
とってもうまかった。
店を出て歩くと、隣の武家屋敷も、台風で休館と張り紙が。
またかよ!と、イラつく。
簡単に休館にしすぎだ。
雨も降ってないのにと思った。
ガイドブックに載っていた、松江北堀美術館に行く事にする。
入館料千円だから、ちょっと入るか迷った。
この美術館は、アール・ヌーヴォーを代表するフランスの芸術家、
エミール・ガレの作品を展示している。
この美術館は、建物が良かった。
まだ建てられて間もないのか、木のいい匂いがした。
内装もオシャレだった。
展示してある、エミール・ガレの作品も素晴らしかった。
美しかった。
陶器のお皿や、オブジェや、鉢など、どれもセンスがよかった。
かなり満足した。
千円出した甲斐があった。
小さい美術館なんだけど、建築と作品がよかったので満足した。
ええ気分で美術館を出て、お堀を渡り、松江城公園に入る。
そしたら、松江城は、台風のため休館ですと張り紙が。
またかよ。
松江城公園内の高台へ登る。
高台から松江の街の様子を観る。
そうこうしてたら、雨が降り出した。
風も強く吹き出す。
雨はたいした事ないが、風がどんどん強くなってくる。
松江城公園を出て、バス停へと歩く。
バス停で時刻表を確認して、バスを待つ。
しかし、時間になっても、バスが来ない。
あれ、おかしいなと思って、別のバス停へ移動した。
そしたらバス停に、張り紙が。
読んでみると、『午前11時以降、台風のため運休します』と。
なぬー。
ここから駅まで、どうやって帰れっていうんだ。
一畑交通よ、あっさり運休にしすぎじゃいコノヤロー!!!
このへタレめ!
怒っててもしょうがないので、駅まで歩く事にした。
強い風雨の中、とぼとぼと、3キロくらいの道のりを歩いた。
風が強かったけど、怪我する事なく、駅に戻ってこれた。
バスの1日乗車券を買ったのに、結局1回しか乗れなかった。
300円の事なので、どうしようか迷ったけど、
返金してもらえないかなと思って、一畑交通の営業所へ。
無理と言われるかと思ったが、あっさり200円を返金してくれた。
もう、どこも台風で休館してるようなので行く所がない。
なので、ホテルにチェックインできる4時まで時間をつぶす事に。
駅ターミナルのお店をぶらつく。
本屋に行って、立ち読み。
小川未明の短編集を購入した。
駅の待合場所で、本を読む。
待合場所から外が見える。
風がビュービューと吹いているのがわかった。
JRも台風の影響により運休しているので、運行再開を待つ人たちが、
だんだん増えてきた。
本を読む気分になれないので、駅の外の屋根がある所へ行く。
そして、地べたに座り込んだ。
何人かも同じように、地べたに座り込んでいた。
座って強い風雨を見ていると、興奮した。
とてもエキサイティングな風景だ。
しばらくしたら、「ちょっといいですか」と背広の兄ちゃんが、
話しかけてきた。
なんだろうと思い、話を聞いていると、モルモン教の宣教師だった。
ヒマだったので、話を聞く事にした。
やたらと、真理・奇跡・神様・預言者って言葉が出てきた。
どういうタイプの人間が、宗教を信じるのか、俺は探ろうとした。
2時間近く話をした。
最後に、モルモン教の書を、強引に渡された。
宣教師もこの台風で、足止めをくらっていた。
その時間を利用して、駅で布教活動をしていたのだ。
宣教師に、アメリカ人がいたんだけど、来日してわずか3ヵ月で、
日本語を上手に話してはった。
モルモン教を伝えたいって情熱が、すごいんだなと感心した。
そのアメリカ人は、ブロンドの美人だったので、どうせなら、
あの人にモルモン教の話を聞きたかったなぁと思った。
話が終わると、とっくに4時を過ぎていた。
ホテルにチェックインして、部屋でゆっくりとテレビで、
台風状況など見ながら休んだ。
夕方からホテルにこもってしまった。
せっかく旅行にきてるというのに。
なんてこったい。
明日は天気がよいといいなと思った。
3日目、おしまい。
 

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