青年は××をめざす! 第一話
2004年4月25日 青年は。。つまらん、こんな生活はつまらん。
大学へ向かう電車に揺られながら、中山壮太郎はそう思った。
今春、大学に進学した壮太郎は、家と学校を往復するだけの毎日に、苛立ちを感じていた。
俺の人生はこのままでいいのだろうか……。
彼は、やりたい勉強があって、大学に入ったわけではなかった。
なんとなく、まわりの雰囲気に流されて、受験勉強をして、なんとなく大学に進学したのだった。
これでいいのか俺の人生。
何かしないと、何かしないと。
彼の頭の中で、何度もその言葉が繰り返された。
窓の外には、のどかな田園風景が広がっていた。
彼は車窓を眺めながら、この悶々とした生活から抜け出すためには、何をしたらいいのか考えた。
隣のサラリーマンが読んでいる新聞の見出しが、ふと目に入った。
『松井秀喜、満塁ホームラン!』
それを見て、彼は思った。
よし、大学を辞めよう。メジャーを目指そう。
メジャーになろう。何かでメジャーになろう。メジャーだ。
彼は大学に行くのをやめる事にした。
彼は次の停車駅で降りて、引き返した。
つづく
大学へ向かう電車に揺られながら、中山壮太郎はそう思った。
今春、大学に進学した壮太郎は、家と学校を往復するだけの毎日に、苛立ちを感じていた。
俺の人生はこのままでいいのだろうか……。
彼は、やりたい勉強があって、大学に入ったわけではなかった。
なんとなく、まわりの雰囲気に流されて、受験勉強をして、なんとなく大学に進学したのだった。
これでいいのか俺の人生。
何かしないと、何かしないと。
彼の頭の中で、何度もその言葉が繰り返された。
窓の外には、のどかな田園風景が広がっていた。
彼は車窓を眺めながら、この悶々とした生活から抜け出すためには、何をしたらいいのか考えた。
隣のサラリーマンが読んでいる新聞の見出しが、ふと目に入った。
『松井秀喜、満塁ホームラン!』
それを見て、彼は思った。
よし、大学を辞めよう。メジャーを目指そう。
メジャーになろう。何かでメジャーになろう。メジャーだ。
彼は大学に行くのをやめる事にした。
彼は次の停車駅で降りて、引き返した。
つづく
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