あつしたちが走っていると、茶色い毛の動物が道に横たわっていた。
道をふさいでいて、通る事ができない。
クップティが近づいて見てみると、横たわっているのは、モグラだった。
「ちょっと、どいてくれないですか」
モグラの背中を、クップティは、トントンと叩いた。
すると、モグラは「腹が減って、動けへんねん」と言った。
「腹ペコで動けないんですか。それなら、これ食べてください」
フォティキュが、カバンからミミズの干物を出して、モグラに渡した。
干物を受け取ると、モグラは、モグモグと食べた。
モグラが言うには、歳をとって、触角と鼻の調子が悪くなったそうだ。
それで、獲物を捕まえられなくなって、腹ペコで倒れていた。
あつしたちは、子の刻が迫っているので、話そこそこに出発しようとした。
すると、モグラが「お礼をさせてください」と言った。
クップティは、お姫さまを助けに行くために急いでいると事情を話した。
モグラは残念そうな顔をした。
「このお礼は必ずします」と、モグラは言った。
あつしたちは、モグラと別れて、イタチの棲みかへと走った。

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