『ねずみの国のあつし』 第6話
2003年10月22日あつしたちが、くつろいでいる近くに、ウネウネと這いまわる影があった。
そう、クップティとフォティキュが警戒していた、ヘビがやってきたのだ。
しかも、このヘビは、二つの頭を持った、双頭のヘビだ。
突然変異で誕生したのだろう。
ヘビはウネウネと、あつしたちに近づいている。
あつしも、クップティも、フォティキュも、まったく気づいていない。
右のヘビと、左のヘビが、どのねずみを狙うか相談をはじめた。
「俺は、あのまるまると太ったねずみを食べようと思うのだが」
右のヘビが言った。
「お前は、グルメじゃないな。あれはまずい。背の高いねずみを狙おう」
左のヘビは言った。
「背の高い方は、肉が少なくて嫌だ。俺は、太った方を狙う」
「あれはな、あぶら身ばっかりで、まずいんだよ」
「俺は、あぶら身が好きなの。だから太ったねずみがいい」
「そんなんばっかり食べてたら、成人病になるやろ。言う事を聞け、あほ」
「あほとはなんや」
「あほやから、あほって言ったんや。本当の事を言って悪いか、あほ」
「むかつくなぁ。あほは、お前やあほ」
「だまれあほ、お前は俺の言う事を聞いてたらいいんじゃ、あほ」
「も〜イヤ、ほんまイヤ。お前と一緒はイヤ」
「俺も一緒は嫌やっちゅうねん。毎日いびきはうるさいしな」
「そんなん言うか。ほんなら俺も言わしてもらうで」
双頭のヘビは、ケンカに夢中になった。
あつしたちは、充分に休みをとって、いたちの棲みかへと走りだした。
双頭のヘビは、獲物を逃した事に気づかず、ケンカを続けているのだった。
そう、クップティとフォティキュが警戒していた、ヘビがやってきたのだ。
しかも、このヘビは、二つの頭を持った、双頭のヘビだ。
突然変異で誕生したのだろう。
ヘビはウネウネと、あつしたちに近づいている。
あつしも、クップティも、フォティキュも、まったく気づいていない。
右のヘビと、左のヘビが、どのねずみを狙うか相談をはじめた。
「俺は、あのまるまると太ったねずみを食べようと思うのだが」
右のヘビが言った。
「お前は、グルメじゃないな。あれはまずい。背の高いねずみを狙おう」
左のヘビは言った。
「背の高い方は、肉が少なくて嫌だ。俺は、太った方を狙う」
「あれはな、あぶら身ばっかりで、まずいんだよ」
「俺は、あぶら身が好きなの。だから太ったねずみがいい」
「そんなんばっかり食べてたら、成人病になるやろ。言う事を聞け、あほ」
「あほとはなんや」
「あほやから、あほって言ったんや。本当の事を言って悪いか、あほ」
「むかつくなぁ。あほは、お前やあほ」
「だまれあほ、お前は俺の言う事を聞いてたらいいんじゃ、あほ」
「も〜イヤ、ほんまイヤ。お前と一緒はイヤ」
「俺も一緒は嫌やっちゅうねん。毎日いびきはうるさいしな」
「そんなん言うか。ほんなら俺も言わしてもらうで」
双頭のヘビは、ケンカに夢中になった。
あつしたちは、充分に休みをとって、いたちの棲みかへと走りだした。
双頭のヘビは、獲物を逃した事に気づかず、ケンカを続けているのだった。
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