七夕伝説

2003年7月4日
むかし、天帝が夜空を治めていた頃のお話である。
天の川の西側に、織姫という天帝の娘が住んでいた。
織姫は、はた織りがたいへん上手だった。
彼女の織った布は、とても美しいので、みんなが欲しがった。
彼女は、みんなの喜ぶ顔が見たくて、せっせとはた織に励んでいた。
天帝は、はた織ばかりしている娘を心配して、結婚相手をさがす事にした。
天帝は天の川の東側に住んでいる、牛飼いの牽牛と結婚させる事にした。
牽牛は織姫と逢ってビックリした。
織姫はまるでイボイノシシにかつらを被せたような姿をしていたのだ。
しかし、天帝の命令には逆らえないので、牽牛は織姫と結婚した。
牽牛は毎日、織姫に夜の営みを迫られた。
牽牛は、疲れて仕事ができなくなった。
織姫は牽牛の事を考えてばかりで仕事をしなくなった。
天帝はふたりが仕事をしなくなった事に怒って、織姫を天の川の西側につれもどした。
牽牛は元の生活に戻れて喜んだ。
織姫は牽牛と逢えなくなって、毎日泣いていた。
天帝は気の毒に思って、前のように仕事をするのなら、年に一度だけ牽牛に逢わせてあげようと約束した。
織姫と牽牛が逢える日は、7月7日と決められた。
その日には、普段は渡る事のできない天の川に、かささぎが群れをなして橋をつくった。
織姫は、その橋を渡り、毎年牽牛に逢いに行った。
しかし、牽牛は織姫から逃れるために、友達の家に遊びに行っているのだった。

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