透明人間?

2003年4月15日
不破と渡辺は、透明人間になって街を歩いていた。
「ドキドキしますね、渡辺さん」
「もっと、静かな声で話せ。バレるだろうが」
前から、ターミネーターおばさんこと、高山陽子が歩いてきた。
「渡辺さん、高山さんがいますよ」
「うむ。ちょっといたずらしちゃおう」
渡辺は、高山陽子に近づいて、後ろから肩をトントンと叩いた。
陽子は、振り向いた。
「あらっ、誰もいないわ。気のせいかしら」
不破は、陽子の耳元で、
「いっぱいきけて〜、いっぱいしゃべれーる♪」
と、ささやいた。
「NOVAうさぎ!?」
陽子は、あたりを見まわした。
不破と渡辺は、NOVAうさぎを探す高山陽子を尻目に、繁華街へと歩いた。
2人の前に、ミニスカートの女性があらわれた。
「不破、今ならスカートの中をのぞいてもバレないぞ」
「なにを言ってるんですか、僕はそんな事はしたくありません」
「堅物だなぁ、俺はのぞく」
渡辺は、女性に近づいて、下からのぞいた。
その時、後ろから自転車が来て、渡辺にぶつかった。
「いてーっ」
渡辺は、声を押し殺して叫んだ。
「あれっ、何にぶつかったんだろう」
自転車に乗った少年は、首をかしげて走りさった。
「イテテ、透明なのが裏目に出てしまった」
「天罰ですよ、天罰」
「天罰ちゃうわ。たまたまぶつかっただけや」
2人は背後からくる自転車や車に気をつけながら、繁華街へと歩いた。

つづく。

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