サンタクロース

2002年11月23日
「あっ、クリスマスまで1ヶ月きってる。まだプレゼントの準備できてないわ、どうしよう」
 サンタのおじさんは言った。
「はやく準備しろって言ってるのに。毎年毎年同じ事の繰り返しで、ぜんぜん学習せ〜へん子やなぁアンタは」
 トナカイは言った。
「どうしたらいい?」
「どうしたらいいって、あんたはええわいな。いっつもワシが猛スピードで夜空を走るからギリギリセーフなんやで、走る身にもなってみろ!」
「ごめんなさい」
「ごめんで済んだら警察いらんやろ」
「そんなこと無いと思う」
「なにマジメに口答えしてんねん、さっさとプレゼントのアンケート用紙とってこい」
「スミマセン、トナカイ様」
 サンタのおじさんはサンタ協会からアンケート用紙をもらってきた。
 この国にサンタは130万人いる。130万人のサンタが手分けして、世界中の子供たちにプレゼントを届けるのだ。
 11月の中旬に世界中の子供たちのプレゼントの希望が書かれたアンケートがサンタ協会に届く。
 アンケートと言っても子供たちに書いてもらうのではなくて、各国の占い師が子供の欲しい物を予知するのだ。
 占い師は、2ヶ月ほど未来までしかハッキリと予知できないので、アンケートの届くのがこの時期になってしまうのだ。
「サンタ協会で、とりに来るのが遅いって怒られてきたよ」
 サンタのおじさんは言った。
「家に郵送してくれたらいいのにね」
 トナカイは言った。
「経費削減だろう。子供のプレゼントには気前がいいのに、わしらサンタには国は厳しいよなぁ」
「ぼやいてないで、さっさとプレゼント用意しましょう」
 こうして今、とある国でサンタのおじさんたちはせっせとクリスマスプレゼントを用意しているのであった。
俺にもプレゼントくれ〜。不破臼人は叫んだ。    

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